1931年ポーランド生まれ。
祖父母と一緒に育ち、13歳で鍛冶屋の見習いとなり錠前屋で働きました。
家には水道も電気もありませんでした。
戦争のために、仕事のすべてが不足していました。
第二次世界大戦が終わり、両親と一緒に西ドイツに移ることになります。
西ドイツでは綿工場で働き、そして絵を学んだそうです。
出版社のレンツと知り合いとなったことが絵本作家としてのスタートとなりました。
1960年 ヤーノシュは最初の子供向けの本を出版しています。
現在までに150冊以上の本を出版しており、多くの言語に翻訳されています。
1965年スイス『おばけリンゴ』(1969年 福音館書店)
1969年ドイツ『ゆきだるまのおきゃくさま』(1982年偕成社)
1972年ドイツ『ぼくはおおきなくまなんだ』(1979年 文化出版局)
とてもびんぼうなワルター。
庭に実が成らないリンゴの木がありました。
ある日、ワルターの祈りが通じてリンゴの実がなりました。
ワルターは欲が出てしまい、どんどんとリンゴ大きくさせてしまいます。
これは高く売れると思い、巨大になったリンゴを背負って市場に行きました。
ところが、おばけリンゴを買ってくれる人はいませんでした。
リンゴの木に向かって祈ります。今度は小さなリンゴの実になりますように。 。。
この作品は、可愛い絵とは対照的にワルターの心の変化を淡々と表しながらシュールな終わり方をしています。
原題は、Das Apfelmännchen(リンゴ男)です。こちらのタイトルもしっくりきます。
ヤーノシュさんオフィシャルサイト(ドイツ)があります。ドイツ語と英語ですが翻訳機能のあるブラウザなら日本語で見られます。