【マザーグース】
マザーグースのブローチをデザイン・製作いたしました。
マザーグースは、イギリスで古くから母から子へ伝えられた韻を踏んだ言葉が並ぶ童歌です。
ガチョウに乗ったおばさまは、その語り部として創造されたと言われています。
マザーグースの歌は、たくさんありますが、イギリスやアメリカの子ども達は、そのほとんど知って大人になると言われております。
そのため、イギリスやアメリカの小説や映画には、マザーグースの詩を連想させるものが散りばめてあります。
そして、
有名な歌の一つとして、こちらがあります。
Hey diddle, diddle,
The cat and the fiddle,
The cow jumped over the moon;
The little dog laughed
To see such sport,
And the dish ran away with the spoon.
えっさか ほいさ
ねこに ヴァイオリン
めうしがつきを とびこえた
こいぬはそれみて おおわらい
そこでおさらはスプーンといっしょに おさらばさ
(訳詞 谷川俊太郎先生)
谷川俊太郎先生は、英語の言葉遊びなので日本語に訳すことは出来ないが、紹介をというお気持ちから訳詩をつけたそうです。
わたしは過去にもマザーグースのペンダントトップを製作したことがございますが、今回、デザインを描き直してブローチとして製作いたしました。
ガチョウおばさんのイメージは、18世紀のイギリスのチャップブックの絵を参考に描きました。
チャップブックとは、17世紀から19世紀のイギリスで大衆向けの低価格小型冊子のことをいいます。現代でも簡素な冊子のことをそう呼ぶそうです。
そしてこの歌に登場するものを、私の想像で描いて製作いたしました。
ヴァイオリンを弾いている猫は、長い足にしてパンタロンを履いて正装です。
どういうわけか、月を飛び越えようとしている牝牛(めうし)。
子犬は、それを見てびっくりして振りかえります。
どっかへ行ってしまいそうなお皿とスプーン。
スプーンのお顔がムンクの叫びのように見えるのは、
きっと…気のせい…です。
楽しい作品となりましたので、10月のGIFUクラフトフェアにて、ご覧いただけましたら幸いでございます。
そして
もし、お手元に楽器がございましたら、インターネットにメロディー譜がたくさん上がっておりますので、歌っていただいても楽しいとおもいます。
検索用のワードはこちらで大丈夫です。
hey diddle diddle music sheet
最後までお読みいただきありがとうございました。
#マザーグース
#mothergoose